キッチンカーのおすすめ車種は?メリット・デメリットや価格相場も解説
キッチンカーの営業を始める際、問題となるのは営業するための車両です。一口に車といっても多種多様な種類があるため、どれを選ぶべきか迷ってしまうでしょう。
そこで今回は、キッチンカーにおすすめの車種について、車両の種類別に紹介します。各車両のメリット・デメリットも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
また、車両の種類や免許についても解説しています。基本的な知識を備えておけば、キッチンカーの営業スタイルに合った車両を選択できるでしょう。理想的な事業展開を行うためにも、まずはキッチンカーについて知識を深めてみてください。
キッチンカーの種類一覧(価格相場・特徴)
キッチンカーの種類について、価格相場・特徴とあわせて見ていきましょう。
【キッチンカーの車種一覧 】
種類 | 価格相場 | 特徴 |
軽バン | 約150~200万円 |
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普通車バン | 約170万円~ |
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軽トラック | 約250~350万円 |
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1トントラック | 約350~600万円 |
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クイックデリバリー | 約230~550万円 |
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牽引車(カーゴトレーラー) | 約150万円~ |
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※価格は改装・設備費など含む
価格は、ベースとなる車両や導入する設備、改装具合などによって変動します。次項では、車両の種類別にメリット・デメリットも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
キッチンカーの種類別メリット・デメリット!おすすめ車種も紹介
キッチンカーの車種別にメリット・デメリットを解説します。おすすめの車種も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
軽バン
軽バンをキッチンカーにする場合、以下の車種がおすすめです。
<おすすめの車種>
- ダイハツハイゼットバン
- スズキエブリィ
- 三菱ミニキャブバン
軽バンのメリット
軽バンのメリットは次のとおりです。
<軽バンのメリット >
- 車体の購入価格が抑えられる
- 小回りが利くので、どこへでも出店しやすい
軽バンは中古車も多く出回っているため、「<h2>キッチンカーの種類一覧(価格相場・特徴) </h2>」で解説した価格よりも安く購入できる可能性があります。さらに、コンパクトな車体なので、スペースの限られるエリアでも出店しやすいでしょう。
軽バンのデメリット
軽バンのデメリットは次のとおりです。
<軽バンのデメリット >
- 車内が狭く、1人しか作業できない
- 座りながらの作業なので、身体に負担がかかりやすい
- 限られたスペースで調理できるメニューに限られる
軽バンの主なデメリットは車内の狭さです。スペースが限られるため、2人以上の作業は難しいでしょう。
さらに、調理スペースも限られるので、大型の調理器具は持ち込めないかもしれません。どこまで調理可能なのかを把握したうえでメニューを考案しましょう。
普通車バン
普通車バンをキッチンカーにする場合、以下の車種がおすすめです。
<おすすめの車種>
- 日産キャラバン
- マツダボンゴバン
- トヨタアーバン
普通車バンのメリット
普通車バンのメリットは次のとおりです。
<普通車バンのメリット >
- 購入費、製作費ともに抑えられる
- 車内が広く、2人でも作業しやすい
普通車バンの場合、車内が広いため各種設備を導入するだけで内装を整えられます。トラックほどの購入費用もかからないため、初期投資を抑えられるでしょう。
また、2~3人でも調理できるほどスペースを確保できるので、調理の幅も広げられます。提供するメニューを増やしたり、回転率を上げたり、飲食店としての工夫もしやすくなります。
普通車バンのデメリット
普通車バンのデメリットは次のとおりです。
<普通車バンのデメリット >
- 立ち作業ができるほどの高さはない
- 軽自動車よりも維持費がかかる
普通車バンの場合、幅・長さのスペースは十分ですが、立ち作業できるほどの高さは期待できません。しゃがみながら・座りながらの作業になるため、足腰への負担がかかります。
また、普通車バンは普通自動車へ分類され、軽自動車よりも自動車税の税率が高いです。軽自動車の税額は5,000円ですが 、普通自動車の場合は10,000円以上 (排気量により差がある)かかります。さらに、導入する調理設備の数が増えれば、それだけメンテナンス費用もかかるでしょう。
普通車バンは維持費も高くなりやすいため、開業前は経験者にも相談しながら具体的な利益率を想定することが大切です。
軽トラック
軽トラックをキッチンカーにする場合、以下の車種がおすすめです。
<おすすめの車種>
- スバルサンバートラック
- スズキキャリイ
- ダイハツハイゼットトラック
軽トラックのメリット
軽トラックのメリットは次のとおりです。
<軽トラックのメリット >
- 維持費を安く抑えられる
- 立ちながら調理できる
- 複数名での調理が可能
- 車体が小さいため、どこへでも出店しやすい
軽トラックの主なメリットは、軽自動車でありながら、車内のスペースが十分確保されていることです。軽トラックは軽自動車に分類されるので、自動車税や車検費用(自動車重量税)なども普通自動車より安く抑えられます。
車内のスペースにおいても、荷台にキッチンを設置するため、人が立って調理できる広さを確保できます。調理の幅が広がり、メニュー数も調整しやすいでしょう。
軽トラックのデメリット
軽トラックのデメリットは次のとおりです。
<軽トラックのデメリット >
- 荷台のキッチンスペースを製作する費用がかかる
- 車検を通す際はキッチン部分を取り外さなければならない(貨物車の場合)
軽トラックの場合、キッチンスペースは荷台に別途製作しなければなりません。そのため、「キッチンカーの種類一覧(価格相場・特徴) 」でも解説したように、同じ軽自動車である軽バンよりも購入費用は高くなります。
また、キッチンカーを貨物車(1・4ナンバー)として登録した場合、荷台のキッチンスペースは荷物扱いになるため、車検の際は取り外す必要があります。 取り外しにも費用がかかるので、メリットとのバランスを考慮しつつ、デメリットが許容できる範囲かどうか判断しましょう。
1トントラック
1トントラックをキッチンカーにする場合、以下の車種がおすすめです。
<おすすめの車種>
- トヨタタウンエース
- マツダタイタンダッシュ
- 日産バネットトラック
1トントラックのメリット
1トントラックのメリットは次のとおりです。
<1トントラックのメリット >
- 複数人&立ちながら調理できる
- 長距離移動しやすく、遠方にも出店できる
- 車体が大きく、ラッピングによる広告効果に期待できる
1トントラックの主なメリットは、車体の大きさを活かせることです。広い調理スペースを確保しやすいため、2~3人でも調理できます。さらに、車体のラッピングや店舗名なども見やすくなり、広告効果にも期待できるでしょう。
また、軽自動車よりも走行性能が高く、遠方へも出店しやすくなります。複数エリアでの出店を検討している方は、1トントラックも選択肢に加えてみましょう。
1トントラックのデメリット
1トントラックのデメリットは次のとおりです。
<1トントラックのデメリット >
- キッチンスペースの製作費用がかかる
- スペースも含めて出店可能かどうか確認が必要
1トントラックの場合、荷台スペースは軽トラックよりも広くなるため、製作費用の負担も大きくなります。「キッチンカーの種類一覧(価格相場・特徴) 」にもあるとおり、軽トラックより100万円以上は初期費用が多くかかるでしょう。
また、車体が大きいため、出店スペースの詳細な確認も必須です。都心部などはスペースが限られるので、問題なく設置できるか確認しましょう。
クイックデリバリー
クイックデリバリーをキッチンカーにする場合、以下の車種がおすすめです。
<おすすめの車種>
・トヨタクイックデリバリー
・トヨタアーバンサポーター
クイックデリバリーのメリット
クイックデリバリーのメリットは次のとおりです。
<クイックデリバリーのメリット >
- 複数人で立ち作業ができる
- 大型の家電(冷蔵庫など)や調理器具も設置できる
- 大量の食材をストックできる
クイックデリバリーとは、宅配業者などでも利用される特殊なトラックです。天井が高く、幅も広いため、大型の家電・調理器具なども設置できます。
持ち込める食材の量も増えるため、豊富なメニュー・数量を販売できるでしょう。
クイックデリバリーのデメリット
クイックデリバリーのデメリットは次のとおりです。
<クイックデリバリーのデメリット >
- 車体が大きいため、出店スペースが限られる
- 購入費や設備費用がかかる
クイックデリバリーは車体が大きく、狭いスペースへの出店は難しいでしょう。たとえば、トヨタクイックデリバリーの車体は、全長503×全幅180×全高284 (単位は㎝)ほどあり、イメージとしてはキャンピングカーほどの大きさです。狭い路地などは入っていけないため、出店する際は経路も含めて確認しなければなりません。
また、「キッチンカーの種類一覧(価格相場・特徴) 」でも解説したとおり、クイックデリバリーは他の種類と比べても多額の費用がかかります。設備の種類により費用は差があるものの、500万円前後は初期費用として用意しましょう。
牽引車(カーゴトレーラー)
牽引車(カーゴトレーラー)の場合、牽引登録済みの車両を使ってカーゴトレーラーを牽引します。牽引車(カーゴトレーラー)のメリット・デメリットを見ていきましょう。
牽引車(カーゴトレーラー)メリット
牽引車(カーゴトレーラー)のメリットは次のとおりです。
<牽引車(カーゴトレーラー)のメリット >
- 牽引する車両とは別にスペースを確保できるので、広いキッチンスペースを確保できる
- 牽引する車両と切り離して、常設型の店舗としても利用できる
牽引車は、運転席や助手席などのスペースとは切り離してキッチンスペースを確保できるので、広い空間で調理できます。複数人での調理も可能なので、メニューの幅も広がるでしょう。
また、牽引する車両と切り離すことにより、商業施設・屋内施設などでの常設も可能です。
牽引車(カーゴトレーラー)デメリット
牽引車(カーゴトレーラー)の主なデメリットは、車両のサイズが大きくなり、出店スペースが限られることです。 牽引車は牽引用の車両と連結させて走行するため、車両全体が長くなります。小回りが利きにくく、狭い路地などは通行できないかもしれません。
あらかじめ出店スペース+経路を確認し、牽引車を搬入できるか確認しましょう。
キッチンカーの運転は普通免許でもOK
軽トラや軽バンはもちろん、1トントラックも普通免許で運転できます。牽引車(カーゴトレーラー)も、牽引用の車両を登録することで運転可能です。
ただし、以下のケースは普通免許で運転できないので注意してください。
<普通免許で運転できないケース >
- 牽引する荷物+トレーラーの総重量が750㎏以上の場合
- 牽引する車両と牽引車の全長が12m、高さ3.8mを超える場合
- 車両総重量3.5トン以上、最大積載量2トン以上のトラック(2017年3月12日以降に免許取得した場合)
普通免許で運転する場合は上記のような範囲を確認し、違反とならないよう注意しましょう。
まとめ
キッチンカーは、専用の車両でなかったとしても、設備を整えるだけで稼働できます。ただし、車両の種類によって提供できるメニューの種類や品数などは変化するため、事業内容と照らし合わせつつ適切な車両を選びましょう。詳しくは「<h2>キッチンカーの種類別メリット・デメリット!おすすめ車種も紹介 </h2>」で解説しているので、おすすめの車種も含めて参考にしてみてください。
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